「桜は人で咲く」といわれるように人との深い関わりのある樹木です。古来より四季を通じて注意深く観察をしながら育て、地域の人々と連携した活動を続けてきました。先人が培った自然に親しむことで播磨をこよなく愛する心が育まれます。やがてそれが強い絆となってまちづくりの大きな原動力になるでしょう。
当会の熊谷哲会長が平成29年6月に、全国規模で桜を活用したまちづくりを展開している「公益財団法人日本花の会」の理事に就任し、「中はりま桜の名所づくり」の活動で日本花の会の指導と協力を全面的に受けることが決まりました。日本花の会の研究員で「平成の花咲かおじさん」と呼ばれている樹木医の和田博幸先生を中心に中播磨に在住の皆さんと学習会を開催して桜の育成技術の習得に努めます。また幼・小・中学生の子ども達にもこの活動への参加を呼びかけ、中播磨の発展に寄与する人材の育成に繋げていきます。この活動を通して自然に触れ合うことで、日本の森林がかかえている様々な問題点に気づき、「自然豊かな森林は大きなダム」といわれているように保水力を持った本来の自然林の姿に少しでも戻して近年全国規模で頻繁に発生している豪雨による洪水災害に耐えることができるふるさと播磨を目指します。
中播磨からこの事業をはじめ、東播磨・北播磨・西播磨と活動範囲を拡大し、将来「自然豊かな兵庫県」になることが私たちの願いです。